Go言語のメリット・デメリット

どのようなメリット・デメリットがあるのか

Go言語のメリット

Go言語のメリットとしてまず挙げられるのは、簡潔にコーディングができる点です。繰り返し構文はfor文のみで、while文やdo-while文は存在しません。for文のみだからこそコードに統一感が生まれ、エンジニアごとの表示の差異を最小限に抑えられます。また、Go言語はコードを実行する際、事前に機械語に変換できるコンパイラ言語なので高速処理が可能です。同じくコンパイラ言語として代表的なのはJavaですが、こちらは二段階方式で変換しています。一方、Go言語は変換の際に中間言語を介さないので、Javaよりも処理が速くメモリの消費も最小限に抑えられます。工数の削減にも効果を発揮するため、生産効率の改善という点でも大きなメリットです。
加えて、Go言語には並行処理と並列処理の両方が備わっています。複数のコアで一定期間内に複数の処理を順不同で行う並行処理と、複数のCPUを使い処理速度を向上させて同時に処理を行う並列処理、それぞれが可能です。
安全性が高い点もメリットとして挙げられます。シンプルな構文で複数のエンジニアが開発に携われるので、ミスが発生しにくいです。C言語はメモリの安全性が課題の1つですが、Go言語はその点も改善されています。エラーが発生しやすいポインタ演算そのものが備わっていないので、安全性がより強化されています。

Go言語のデメリット

Go言語のデメリットとして挙げられるのは、継承ができない点です。JavaやC++には継承という機能が備わっています。これは、あるクラスの性質を別のクラスに受け継げる機能です。Go言語はこの機能がないため、既存のコードの使いまわしが難しく修正も面倒になります。Go言語はオブジェクト言語であると明言されているわけではありませんが、オブジェクト指向に基づいて使用すると戸惑うかもしれません。
また、Go言語には三項演算子がありません。if文のような条件分岐ができないので、一定のケースにおいては記述が長くなります。Genericsの情報が少ない点もデメリットとして挙げられます。2022年3月のアップデートで初めて実装されたため、まだ情報が乏しく事例も少ないです。そのため、Go言語でGenericsを用いる際は注意が必要です。
例外処理がない点もデメリットの1つです。他のプログラミング言語の場合、例外が発生した際は例外処理を記載します。一方、Go言語は例外が発生した場合、呼び出し元が処理をするという考えに基づき例外処理の機能が備わっていません。シンプルさを追求した結果の仕様ですが、オリジナルのコードを正しく処理できないという点は、人によってはデメリットになり得るでしょう。

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